AIRS®とは?

AIRS®は、1回の採血で、血液中のアミノ酸濃度バランスから、現在・将来のさまざまな疾患リスクを一度に検査します。 人のからだは約60%が水分で、約20%がたんぱく質でできています。 人のからだを構成しているたんぱく質は、20種類のアミノ酸から作られています。 健康な人の血液中のアミノ酸濃度は、それぞれ、一定に保たれるようにコントロールされています。しかし、さまざまな病気になると、一定に保たれている血液中のアミノ酸濃度のバランスが変動することが分かっています。

AIRS®

この血液中のアミノ酸濃度バランスの変動に着目し、AIRS®は1回の採血(5ml程度)により現在がんである可能性(男性5種、女性6種)を評価するアミノインデックス®がんリスクスクリーニング(AICS®)と4年以内に糖尿病になるリスクを評価するアミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング(AILS®)エーアイエルエスを一度に評価します。

アミノインデックス® リスクスクリーニング(AIRS®)

アミノインデックス® がんリスクスクリーニング

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アミノインデックス® 生活習慣病リスクスクリーニング

AIRS®の対象と検査前の注意事項

検査項目 評価項目 評価内容 対象年齢
男性AIRS® AICS® 男性AICS(5種) 現在がんである可能性
対象となるがん種: 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
25~90歳
(前立腺がんは40~90歳)
AILS®エーアイエルエス AILS(糖尿病リスク)** 4年以内に糖尿病を発症するリスク 20~80歳
AILS(アミノ酸レベル) 血液中の必須・準必須アミノ酸の低さ
女性AIRS® AICS® 女性AICS(6種) 現在がんである可能性
対象となるがん種: 胃がん、肺がん、大腸がん、 膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん*** 
25~90歳
(子宮がん・卵巣がんは
20~80歳)
AILS® エーアイエルエス AILS(糖尿病リスク)** 4年以内に糖尿病を発症するリスク 20~80歳
AILS(アミノ酸レベル) 血液中の必須・準必須アミノ酸の低さ

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AIRS®は上記年齢の日本人を対象として開発された検査です。これらの方以外の結果は報告されますが、評価対象外となります。
**糖尿病の方(治療中を含む)のAILS(糖尿病リスク)値やランク評価、検査結果に基づくタイプについて、結果が出力されますが、いずれも評価対象外となります。
***子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんである可能性について評価することはできますが、それぞれのがんの可能性について区別することはできません。
アミノインデックス®がんリスクスクリーニング
(AICS®:AminoIndex® Cancer Screening)

AICS®とは?

AICS®とは、血液中のアミノ酸濃度を測定し、健康な人とがんである人のアミノ酸濃度のバランスの違いを統計的に解析することで、現在がんである可能性を評価する検査です。早期のがんにも対応しています。

健康な人と胃がんの人のアミノ酸濃度バランス

健康な人と胃がんの人のアミノ酸濃度バランス

AICS®の評価できる内容

評価項目 評価内容
男性AICS(5種) 現在がんである可能性
対象となるがん種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん
女性AICS(6種) 現在がんである可能性
対象となるがん種:胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん

*子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんである可能性について評価することはできますが、それぞれのがんの可能性について区別することはできません。

AICS®の報告内容

AICS®は、それぞれのがんについて、現在がんである可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告します。数値が高いほど、現在がんである可能性が高くなります。現在がんである可能性を判断する目安として、A、B、Cの3つのランクに分類しています。

ランク分類 ランクA ランクB ランクC
AICS値 0.0~4.9 5.0~7.9 8.0~10.0

がんである可能性

AICSの結果報告書サンプル

AICSの結果報告書サンプル

各ランクについて

この検査は、現在がんである可能性を評価する検査で、がんであるか否かをはっきりと判断するものではありません。現在がんであるの可能性が0の人はいませんので、「ランクA」でも、がんでないとは言いきれませんし、「ランクB」や「ランクC」であっても、必ずがんであるということではありません。また、血液中のアミノ酸濃度は、さまざまな原因で変化しますので、がん以外の病気でもAICS値が高くなり、「ランクB」や「ランクC」になる場合があります。

現在までにAICS®の結果に影響を与える可能性が分かっている病気

現在下記の病気にかかっている方は、AICS値に影響を与える可能性がありますが、検査の対象外とするものではありません。

  • AICS(肺)
    慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、非結核性抗酸菌症、肺結核、肺気腫、無気肺
  • AICS(前立腺)
    前立腺肥大、糖尿病
  • AICS(子宮・卵巣)
    子宮筋腫、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍
  • 複数のAICS®
    脳梗塞
アミノインデックス®生活習慣病リスクスクリーニング
AILS®エーアイエルエス:AminoIndex® LifeStyle diseases)

AILS®エーアイエルエスとは?

AILS®エーアイエルエスとは、血液中のアミノ酸濃度のバランスから、4年以内に糖尿病を発症するリスクと、大切な栄養素である必須・準必須アミノ酸が血液中で現在低下していないかを評価する検査です。
アミノ酸の中には、からだの中で作り出せないアミノ酸=必須アミノ酸、十分な量が作り出しにくいアミノ酸=準必須アミノ酸があります。たんぱく質を形づくるには、20種類のアミノ酸が必要ですが、そのうち約半分が必須アミノ酸および準必須アミノ酸であり、これらは食事から継続的にバランス良く摂る必要がある必須栄養素になります。

現在糖尿病の人、4年以内に糖尿病を発症した人、4年以内に糖尿病を発症しなかった人のアミノ酸濃度バランス

現在糖尿病の人、4年以内に糖尿病を発症した人、4年以内に糖尿病を発症しなかった人のアミノ酸濃度バランス

AILS®エーアイエルエスの評価できる内容

評価項目 評価内容
AILS(糖尿病リスク) 4年以内に糖尿病を発症するリスク
AILS(アミノ酸レベル) 血液中の必須・準必須アミノ酸の低さ
糖尿病の方(治療中を含む)のAILS(糖尿病リスク)値やランク評価、検査結果に基づくタイプについて、結果が出力されますが、いずれも評価対象外となります。

AILS®エーアイエルエスの報告内容

AILS(糖尿病リスク) とAILS(アミノ酸レベル)の2つの評価項目があります。

AILSの報告内容

①AILS(糖尿病リスク)
4年以内の糖尿病発症リスクの検査結果をAILS(糖尿病リスク)値とランクで報告
②AILS(アミノ酸レベル)
血液中の必須・準必須アミノ酸レベルの検査結果をAILS(アミノ酸レベル)値と「通常」、「低い」で報告
③検査結果分類
AILS(糖尿病リスク)とAILS(アミノ酸レベル)の検査結果に基づきタイプを報告

検査結果に基づくタイプについて

AILS(糖尿病リスク)とAILS(アミノ酸レベル)の検査結果に基づく、I~IVの4つのタイプのいずれかを報告します。 それぞれのタイプに適した「タイプ別AILS®エーアイエルエス生活改善ガイド」を提供します。

検査結果に基づくタイプについて

各ランクについて

AILS(糖尿病リスク)が「ランクA」であっても100%4年以内に糖尿病を発症しないとは言い切れません。また、同時に受診した他の糖尿病関連の検査結果と異なる場合があります。
血液中のアミノ酸濃度はさまざまな原因で変化するため、糖尿病以外の病気や、個人特有のアミノ酸濃度バランスにより、「ランクB」や「ランクC」と評価される場合でも、必ずしも4年以内に糖尿病を発症するわけではありません。

高値を示すことが現在までにわかっている病気・所見

糖尿病発症との関連が報告されている以下の病気・所見について、「ランクB」、「ランクC」を示す割合が高くなることが知られています。

・食後高血糖 ・高血圧 ・脂質異常症 ・メタボリックシンドローム ・内臓脂肪型肥満 ・脂肪肝 ・肝機能異常

方法

血液検査(他の健康診断と同時に実施できます。単独でも可。)
必ず予約が必要です。検査日は、月・火・水・金の午前中です。

料金・検査項目

検査項目 料金(税別)
男性AIRS® AICS®(5種) 22,500円
AILS®
女性AIRS® AICS®(6種) 22,500円
AILS®

注意事項

必ず予約が必要です。

注意事項

受診対象外 検査時に妊娠されている方、授乳中の方、がん患者(治療中を含む)の方、先天性代謝異常の方、透析患者の方は、検査結果に影響がありますので検査は受けられません。
食事について

血液中のアミノ酸バランスに影響を与える可能性がありますので検査のための採血は、食後8時間以上あけ、午前中に受診して下さい。またアミノ酸のサプリメント、アミノ酸含有スポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳、ジュースなども食事と同様にお控え下さい。なお、検査前日の夕食も肉、魚などの高タンパク質の食事は摂りすぎないようにしてください。

運動について

検査当日朝の運動はできるだけお控えください。

検査前の薬の服用について

薬剤のAIRS値への影響についてはわかっておりません。不明点は、事前にお尋ねください。
この検査はがんである可能性、がんになる可能性などを数値化する検査ですから、がんの確定診断ではありません。
この検査で高リスクと判断された場合にも、通常の保険診療には切り替わりませんのでご承知おきください。
しかし、必要な健康診断(精密検査)をご案内することは可能です。

ご予約、ご不明点はお気軽に電話でお問い合わせください。