健康診断について
健康診断にはそれぞれ目的(目標)があります。
例えば、特定健診(特定健康診査)は、川崎市国民健康保険や会社の健康保険組合などから年に一回は案内があると思います。
この健康診断は、特定健診は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目してこれらの病気のリスクの有無を検査し、生活習慣をより望ましいものに変えていくことを目的とした健康診査です。
生活習慣病といわれる高血圧症、脂質異常症、痛風、糖尿病は、最初は症状がないので健康診断で発見されることが多い病気です。これらの生活習慣病は、徐々に動脈硬化を進行させることが大きな問題です。
この絵のように血管を徐々に狭くしてしまい、最終的には血管を詰まらせてしまうわけです。脳の血管が詰まれば脳梗塞、心臓の血管を詰まらせれば心筋梗塞という命に関わる病気を引き起こすことになるわけです。この動脈硬化を引き起こす原因を早めに見つけて、重大な病気の予防を行っていくことが生活習慣病の健康診断の大きな目的です。
一方で、がん検診は特定の病気を発見することを目的としています。「健診」と「検診」と発音は同じですが、漢字が違います。例えば、川崎市がん検診というのは、それぞれ肺がん、大腸がんなどを見つけることが目的になっているわけです。がんの治療には様々なものがあり、日々進歩していますが、そもそもがんを疑って検査をしなければ早めに発見することはできません。年に一回は検査を受けることが望ましいでしょう。
特に症状がないときには、なかなか健康診断を受けるのも億劫になってしまうものです。健康保険組合や市からの案内をペースメーカーとして、健康診断を利用するのもよい方法ですし、ご自分の誕生月にまとめて健康診断を受ける方もいらっしゃいます。
いずれにしても年に一度は健康診断を受けること、それから健康診断の目的(目標)を知っておくことは大切ですね。